人工授精、ベストなタイミングを逃さないためにやること

人工授精、ベストなタイミングを逃さないためにやること

 

人工授精は、一般的に不妊治療である
タイミング法を経て、
次の段階に進む治療方法です。

 

よく似た治療方法で「体外受精」
というものがあります。

 

人工授精の方が体外受精に比べると、
比較的ハードルが低く気軽に
取り組む事が出来る不妊治療なのです。

 

今回は、「人工授精に」焦点を当て、
この治療の効果的なタイミングについて
ご紹介していきたいと思います。

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人工授精には、2タイプある!

 

人工授精とは、簡単に言うと
「あらかじめ採取して置いた
男性の精子を性行為以外の手段を使い、
女性の子宮内に直接送り込む」
という不妊治療です。

 

また、厳密には、AIH(配偶者間人工授精)と
AID(非配偶者間人工授精)との2タイプ存在します。

 

私は、前者であるAIHを受けました。
私自身の体には特に問題が
無かったのですが、
主人の精子の運動率が弱く、
数も極端に少なかったからです。

 

初めて人工授精の治療方法を聞いた時、
「まるで、マラソン大会で
体調不良の人を車で先に
ゴール地点まで送り届けるのと
似ているなぁ・・・」と、
思った事を今でも覚えています。

 

様々な不妊の原因に合わせ、
一番マッチした治療法を採用しているのです。

 

 

人工授精の進め方

 

不妊治療を進めて行くにあたり、
いきなり「人工授精から始める」
という事は、余りありません。
ほとんどの場合、

 

 

@基礎体温の測定
最低3ヶ月以上の毎日測定。

 

 

Aタイミング法
基礎体温よりおおよその排卵日を
算出し、それを基に受精しやすい日を割出す。
性行為をするタイミングの指導。

 

 

B人工授精
タイミング法を数回試しても
結果が出ない時に次の段階として行う。

 

 

C体外受精
人工授精でも効果が無い時に行う。

 

 

・・・この様な流れで、
少しずつ治療を進めて行きます。
不妊の原因によっては、
人工授精を飛び越えて体外受精を
する事もあるようです。

 

 

人工授精には、基礎体温が欠かせない!

 

人工授精は、採取した精子を
人工的に子宮に注入する方法を
取る訳ですが、注入後の受精に関しては、
精子頼みになります。

 

 

ですから、いくら元気な精子を
直接子宮に注入したとしても、
受精のタイミングが合わなければ
子宮内で精子は死んでしまうだけになります。

 

そのベストなタイミングを
見極める目安となるのが、基礎体温です。
そして、女性の基礎体温の
変化を捉える事が、
人工授精の成功への鍵なのです。

 

ただ、この測定は、とにかく面倒です。
毎朝、同じ時刻に寝た状態で
ひたすら測り続けます。

 

そして、それを漏らさず記録し続けるのです。
簡単な事ですが、治療をし
続けている間は毎日欠かさず
続ける事になります。

 

堅い意志が無ければ続ける事が
出来ないと思います。

 

私は寝過ごす事が多いので、
タイマー・記録機能付きの
婦人体温計で挑みました。

 

多少値は張りますが、
心が折れやすい人にはお勧めです。

 

 

人工授精のベストなタイミングを逃さない!

 

毎月、排卵日予定の少し前に
記録したデータを持参して受診します。

 

そして、先生から
「次回○月○日△△時に、新鮮な精子を持参して来て下さい」という指示が出されます。

 

清算時に受付で
精子採取容器を渡されるのです。

 

事前に打ち合わせをした上で、
主人には当日の朝会社を少し
遅刻してもらい、精子を採取してもらいました。

 

精子は少しでも新鮮な方が良い為、
その容器を受け取ると、
パートの休みをもらい急いで
病院へ走りました。

 

鮮度を保つため冬場は、
移動中容器をフリースに包み、
自分の下着の中に入れて保温もしました。

 

病院へ運び込まれた主人の精子は、
洗浄機にかけられて選別されます。

 

そして、数少ない元気な精子が
私の子宮に注入されるのです。

 

人工的に妊娠の確率を上げるには、
夫婦の協力と努力、そして何よりも
治療を最優先できる環境が必要なのです。

 

 

気長に不妊治療と向き合いましょう

 

地道な努力を必要とされる不妊治療。
様々な負担を考えると、
少しでも早く結果を
急ぎたくなるかも知れません。

 

しかし、治療に専念し過ぎる余り、
自分を追い詰め過ぎるのはお勧めしません。
なぜなら、ストレスは不妊に
とって大敵だからです。

 

ストレスは、ホルモンバランスに
悪影響を与え、基礎体温を乱します。

 

治療の効果を高める為にも、
気長に不妊治療と付き合っていく事が
一番の近道ではないでしょうか。

 

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